リースによる資金調達
概要
資金調達の方法では、金融機関からの融資の他にも、「リース」という方法があります。
リースとは、企業で必要な機械・設備を、企業に代わってリース会社が購入して、リース会社から企業に長期(3年~)にわたり賃貸する方法です。
企業としては高額な機械設備の購入資金を自己資金や融資により準備する必要がなく、購入した場合とほぼ同じような条件で使用することができます。
目次
1、資金の返済
リースでは企業はリース会社に対してリース料を支払います。
リースの期間は一般的に機械設備の償却期間相当になります。短くすることもできる場合がありますが、月額のリース料は高くなります。
2、物件の所有者
物件の所有権はリース会社にあります。リース期間が終了する際には、物件をリース会社に返却するか、使い続ける場合は再リース契約を結ぶかまたは物件を買い取りするかを選びます。
3、リースの特徴
創業のタイミングなどでは設備資金や運転資金など何かと資金が必要になるため、金融機関からの融資枠では対応できなくなってしまうことがあります。
リースを活用することで、当初の費用負担を抑えながら必要な設備を使用することができます。
4、リースとレンタルの違い
リースによく似ているもので「レンタル」があります。
ともに賃貸借である点や所有権がレンタル会社(リース会社)にあり、レンタル料(リース料)を支払うという点は共通しています
レンタル | ・短期の使用・中古品が中心・汎用性のあるものを不特定多数に短期間貸し出し 保守修繕義務はレンタル会社 |
リース | ・長期(3年~)の使用・新品が中心・汎用性のないものを特定少数に長期間貸し出し 保守修繕義務は企業 |
また「ローン(割賦)」とも比較してみます。
ローン(割賦) | ・所有権は期間中はローン会社にあり満了時に企業に移転・保険料や固定資産税は企業が負担 |
リース | ・所有権はリース会社にあり満了時には返却か再リースもしくは買い取り・保険料や固定資産税はリース会社が負担 |
5、リースのメリット
リース活用のメリットは①支出の平準化②管理負担の軽減③陳腐化の防止です。
①支出の平準化
リースを活用することの一番のメリットは、一時的なキャッシュアウトを抑えて、現金出費を平準化することができる点です。
②管理負担の軽減
物件の所有権がリース会社にあるので、固定資産税や保険料の支払いなどの管理する必要がなくなり、事務負担が軽減されます。
③陳腐化の防止
陳腐化の激しいパソコンやOA機器などではリース期間終了時に古いリース商品を返却し、最新の機種でリース契約を結びなおすことで常に最新の機種を使うことができます。
6、リースのデメリット
リース活用のデメリットは①支払総額が多くなる②超長期では割高③途中解約は不可 という点です。
①支払総額は多くなる
現金で買う場合には物件代金の割引がありますが、リースの場合はリース会社が購入するため物件価格の割引はありません。また金融機関からの融資に比べて利率が高めに設定されているため支払総額は融資資金での購入に比べて多くなります。
②超長期では割高
リース期間が満了し再リースをする場合、通常リース料の1/10か1/12が再リース料となります。リース期間5年の機械を10年、15年間再リースしながら使用する場合、融資資金での購入やローン(割賦)での購入に比べると割高になります。
③途中解約は不可
リース期間中の途中解約は原則できません。残りのリース料を一括で支払えば解約することもできる場合があります。
7、まとめ
購入すると高額になるオフィス家具や什器、車検や自動車税などの管理が煩雑になる自動車、製品の陳腐化が激しいパソコンやOAなどはリースに向いている物件と言えます。
リースを上手に使いながら限られた資金を有効に活用しましょう。