居酒屋開業時の物件選びのコツ
目次
居酒屋を開業する場合、どこで開業するかはとても重要なことです。開業する場所は集客に影響を与えるため、お店が繁盛するかどうかも決まってきます。そのため、居酒屋を開業する物件は慎重に選ぶ必要があるのです。
この記事では、居酒屋開業時の物件選びのコツを解説しますので、参考にしてみてください。
1、出店地域の選び方のポイント
居酒屋の物件を選ぶ前にする必要があるのが、出店する地域を決めることです。以下のポイントをチェックして、出店地域を選定してみてください。
(1)人の集まりやすい地域か
集客するには、人の集まりやすい地域を選ぶことが大切です。目当ての物件を決めたら、その商圏でどのくらいの人が集まるかを調べます。リサーチ会社を利用してもいいですし、自分で調べることもできます。
また、住宅街なのかオフィス街なのかもチェックします。住宅街なら夜の集客が期待できますが、オフィス街だとランチタイムの集客しか期待できないので把握しておく必要があるのです。
(2)認知度が高いか
いくら人が集まりやすい場所でも、物件が認知されなければ集客は難しくなります。可能であれば、現地で物件が見やすい場所にあるかを確認しましょう。
(3)アクセスしやすいか
居酒屋ではお酒を飲むので、公共の交通機関にアクセスしやすい場所を選ぶことが大切です。駅から近いところなら、会社員や学生が飲んで帰るのにも好都合です。
2、物件情報の入手方法
出店する地域が決定したら、物件を探すための情報を収集します。物件情報を入手するには、以下の方法があります。
(1)店舗に強い不動産業者に聞く
不動産業者は住宅に強い業者と店舗に強い業者に分かれます。店舗に強い業者を探して、定期的にお店に顔を出して良い物件がないか聞くようにしましょう。顔見知りになると掘り出しもの物件を紹介してくれたります。
(2)付き合いのある金融機関に聞く
付き合いのある金融機関に物件を探していることを伝えておきましょう。金融機関には店舗用の物件情報も入ってくるため、優良物件を紹介してくれることがあります。
(3)取引する予定の業者に聞く
取引する予定の内装業者や仕入業者に聞くと、優良物件の情報を教えてくれます。取引先に飲食店が多い業者なら、優良物件の情報を入手できるからです。
(4)インターネットで探す
不動産会社のサイトで条件を入力して検索すれば、条件にマッチした物件を探すことができます。ただし、不動産会社のサイトには見せ物件を掲載していたり、サイトに掲載してある物件情報と実際の物件の状況とが異なっていたりするケースもあります。相場を把握するのには向いていますが、優良物件を見つけるには向いていない方法です。
3、集客に有利な物件か見極める
居酒屋は集客ができなければ経営が成り立たないので、物件選びでは集客に有利かという視点が大切です。
居酒屋を出店する物件を選ぶ際には、一階で看板を設置する位置が良い物件を選ぶようにしましょう。一階は店の前の通りを歩いている人にお店の存在をアピールできます。また、お店の看板を設置する場所は決まっていることが多いので、どこに看板を設置できるるか確認しましょう。できるだけ人目につきやすいところに看板を設置できる物件がおすすめです。
4、物件の広さや形状をチェックする
物件の広さや形状もチェックしましょう。物件の面積で収容できる人数が決まってきますので、居酒屋経営には重要なことです。想定している客席数があると思いますので、それが確保できるだけの面積があるか確認しましょう。
また、お店の形状は機能性と関係してきます。居酒屋をするのに適した内装の物件かをチェックしましょう。お客さんへサービスしやすい機能性を重視することが大切です。
物件の広さや形状は図面で見るだけでなく、必ず実際の物件を見て確認しましょう。現場を見ることで、店舗運営しているシーンをイメージできるはずです。
5、契約の条件や大家さんについて調べる
物件に関することも大切ですが、それと同じくらい契約の条件や大家さんについても調べておくことが大切です。
毎月どれだけの賃料を支払うのか、賃料の支払い日はいつか、大家さんはどういう人なのかなどについても調べておきましょう。契約上のトラブルを回避するためにも、契約条件についてしっかり確認してから物件を決めることが大切です。
6、まとめ
居酒屋を開業するために準備することはたくさんありますが、物件選びは集客や接客に影響がある重要なことです。最適な物件を探すには時間がかかってしまうこともあるかもしれません。物件選びは労力のかかることですが、ご紹介したポイントを確認しながら物件を選ぶことをおすすめします。